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鈴木涼美「アラサー女がそんなことで喜ぶと思うなよ」
めでたく30歳を過ぎた鈴木涼美がおくる「アラサー女性論」。30代になった女が失うものは? 得るものは? なにかが変わるのか? 時代を鋭く読み取る元セクシー女優にして社会学者の気鋭のコラム。

家庭と仕事の男女逆転はありうるか〜もうヒモ以外愛せない

男女平等とは言わないが、男女同権が建前となっている昨今、別に夫が稼いで妻が家を守る必要はないわけだし、むしろそんなの前時代的だし、そんな概念に縛られないでそれぞれのカップルがそれぞれのベストを探せばいいよね、そう、妻が稼いで夫が子育てをしたって、誰に文句を言われる筋合いはない、心配ナイサー!

女が稼いで男が家庭を守るという形そのものは愛せるものだ

というのは大変お行儀の良い、現代的な標語で、それ自体何も間違っていないし、私も心からそう思う。人の話なら。

もっといえば、別に自分が稼ぐというアイデア自体にはそんなに異存がない。さらにいえば、DV一歩手前に亭主関白な稼ぎのいい男よりは、稼ぎが悪くても家事や育児に協力的で女に人権を認める男の方がいいと思う。概念上は。

というか、フリーランスの私にそれほど稼ぐ力があるかどうかは別として、少なくとも仕事をしたい女が家庭の稼ぐ部分を担い、男がそのぶん家庭のもっと内部のいろいろを担うという考え自体、悪くないとは思うのだ。
むしろ、ここまで花嫁としてトウがたってしまうと、そういったところまでマインドを広げないと良縁など舞い込んでこないだろうという絶望的観測もあるし、今のご時世、そのような形を選んでも、誰かに文句を言われることもないだろう。

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鈴木涼美

すずき・すずみ●1983年東京都生まれ。作家、社会学者。慶應義塾大学環境情報学部を卒業後、東京大学大学院学際情報学府の修士課程修了。大学在学中からキャバクラ嬢として働きだし、20歳でAVデビュー、出演作は80本以上に及ぶ。2009年から日本経済新聞社に勤め、記者となるが、2014年に自主退職。女性、恋愛、セックスに関するエッセイやコラムを多数執筆。
公式Twitter → https://twitter.com/suzumixxx

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