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アラフォー女性が結婚できない理由。人格や容姿、年齢の前に立ちはだかる要因とは【超実践! アラフォー婚活のかなえ方 vol.1】

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男女、それぞれの心境と、事情、そして現実をまず知ろう

イラスト:真船佳奈
イラスト:真船佳奈

私たちはなぜ結婚ができないのか。結婚できない理由を細かく切り刻めばきりがない世界です。
「3高しか無理なんで」というのも理由の一つだろうし「ラーメンのスープを飲む前に彼が胡椒を入れたのが店主に失礼で気持ち(スープも)が冷めた」というのも理由になるかもしれません。

しかしそういうことではなくて大きな原因はそれほど多くはないと思います。原因を見ていきましょう。

アラフォー女性がパートナーを決めきれない理由の主なパターンを挙げてみます。
若い頃からなぜか自分が選ぶ側にいると思っている女性が多く、選ぶとともに、選ばれる側であるという意識が低いことも一因になっています。

1:生活に不足がない。生活基盤があり、旅行や外食も一人で平気。遊び仲間もいて寂しさもない。
2:年齢に比例して理想を下げられず妥協ができない。
3:自分に合うパートナー像と親や周囲に自慢できるパートナー像が混同して決断できない。
4:アプリはちょっと。と出会い方に見栄がある。
5:この年まで待ったから「この人でなきゃ」と思える相手を待ち続けてしまう。

女性には差し迫った「渇望」がない

一人だと不便だな、誰かがいれば助かるな、というシチュエーションが思い浮かばないと「子どもが欲しい」または「定期的なセックスの相手が必要だ」くらいしかパートナーを欲するモチベーションが見当たらなくなります。
このパターンに通底しているマインドは、要するに結婚したいなと思いながらも漠然と「できたらいいな」程度で結婚を渇望する状況ではない、というようなもの。
なんとなく結婚したいなと思いながら1日、1週間、1か月、1年が過ぎてしまう状況です。

では渇望とはどのようなものか。
ケビ子の高校時代の古文の授業のエピソードをご紹介します。33年前のことですが今でもはっきりと覚えているほどにインパクトが強かった出来事です。
古文の授業は、当時定年間近の年輩の男性教諭が担当でした。クラスの担任教師ではなく古文の授業だけ受け持ってかなり厳しい先生で有名でした。
宿題を忘れたり指名されて答えが間違うと「逆立ち」を命じるドラマ「不適切にもほどがある」に出てきたような ザ・昭和の先生でした(実際逆立ちをした生徒はいませんでしたが)。

その先生がある日、読書の重要性を自身の体験談をもとに話をしてくれた日がありました。曰く「中学生で終戦を迎えて戦後の焼け野原で何もなかった。とにかく活字に飢えていた。文字が書いてあればなんでもよかった。チラシでも新聞の切れ端でもなんでもよかった。文字が読みたくて読みたくて仕方がなかった。今は本屋に行けばたくさんの本がある。なんでもいいから興味を持ったものを読んでみてください。将来に活きてきます」

渇望と聞いてイメージするのはこのエピソード。この先生の活字に飢えて欲する心境が、結婚に向けて少しでもあると話は早いのではと思うのです。心の底から結婚を望み、行動する。

実際に私が結婚を決めたのはこの渇望がようやく感じられたからと明言できます。
私のことをよく理解してくれている友人に、パートナー像の大まかな希望を伝えて紹介を頼みました。婚活に疲れ果て、生活の優先順位は「とにかく結婚」となり、友人が紹介してくれた人がよほどのサムシングがない限りその人と結婚を決めようと思っていたほどです。
紹介の場に現れた彼(後の夫)に当時のことを聞いてみたら「紹介は頼んでいない。彼女はとくに欲しくなかったが、お世話になっている人の依頼だったから断れなかった」とまで言われました。
しかしこれとにかく結婚したい、結果を出したい、これで婚活を終わりにするんだという渇望スイッチが入り、そっけないほどにクールな彼の態度さえ魅力的に見えてしまい、積極的に動きました。

次にアラフォー女性が婚活市場で選ばれにくい理由をしっかりと知っておきましょう。

1:子どもを望むか望まないかの意識のズレ。男性は結婚(婚活)=子どもを求める人が多い。
2:1を重視した結果、婚活では、男性が「女性の若さ」を重視する傾向が強い。
3:年齢に比例して女性も男性も理想のパートナー像が高くなりマッチングが難しくなる。
4:競争の激化。婚活のライバルは20代~30代。
5:男性側の時間とエネルギーの制約。仕事やプライベートが忙しく、スムーズに進まないと「もういいや」となる。

「ん-、そうねー、身長は180センチで、年収は1000万円でー、学歴は最低でもアイビーリーグのMBAじゃないとねー」と理想の条件を書き出す前に、こうした結婚できない理由や障壁があることをまず理解してみよう。
なんとなくそうかも、と思っていたことを言語化すると対策を練ることができます。

現在の生活では結婚のモチベーションとなる不足や渇望を感じづらいこと、そして、選ばれないのは個人の容姿でも人格でもなく、婚活市場の傾向であること。この2点をまず理解しておきましょう。

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次回連載2回は12月4日公開予定です

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カモチケビ子

42歳の時に本気で婚活を始める。数々の挫折や苦悩を乗り越え、43歳の誕生日に交際スタート、半年でプロポーズされ、結婚に至った。自身の体験から、成功の秘訣や結婚するまでに出会った男たちのエピソードをマリソルオンラインで「アラフォーケビ子の婚活記」として連載。好評を博し、7年前から現在も続く長寿連載になっている。現在は本業の傍ら、婚活のセミナーやSNS、配信などを通して迷えるアラフォー女性婚活民にアドバイスを行っている。
インスタグラム:@kbandkbandkb
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Voicy:40代婚活 ワンナイトニッポン

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