2019/6/5
死とエロスの旅
ネパール、メキシコ、タイ。
各国の死生観をめぐり見えたものとは。
特異な存在感で、タレントに留まらない異彩を放つ壇蜜氏。本書、足かけ6年をかけて、ネパール、メキシコ、タイを訪れ、ヒンドゥー教、キリスト教、仏教と宗教的背景の異なる各地の死生観をめぐった記録です。エンバーマー(遺体衛生保全士)の資格を持つ壇蜜氏が、生と死のはざまに思いを馳せながら、多数の写真、旅の途上で綴る直筆の文章やイラストなどで構成され、表裏一体の「死とエロス」を掘り下げていきます。
NHK BSプレミアムで放送された番組の書籍化。壇蜜氏の直筆イラスト、あとがき収録。
第1章 ネパール
1 ヒンドゥーの神々 ~生活とともにある信仰~
2 歓喜仏・ヤブユム ~性愛を超えた悟り~
3 運命とともに生きる ~クマリ チノ~
4 終わりの風景 ~死者を送る~
5 死までの時間 ~最期の時を過ごす~
第2章 メキシコ
1 肯定される死 ~日常の中にある死と呪術~
2 聖なる死 ~生け贄と骸骨・アステカの太陽信仰~
3 ムシェ ~第三の性として生きる~
4 ジャングルの中の神々 ~マヤ文明と万物に宿る神々~
5 祈りと信仰 ~困難を受け入れ、死を敬いながら生きる~
第3章 タイ
1 死後に広がる世界 ~過去世・現世・来世~
2 隣り合わせの生と死 ~死の現場を見届ける~
3 ありのままに生きる ~暮らしに溶け込む性的マイノリティの人々~
4 生と死のはざまで ~他者への献身、エイズ患者として生きる~
壇蜜絵日記 ~タイ~
死とエロスの旅を終えて
おわりに