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「結婚どころか、明日が見えなかった」又吉直樹と50歳独身漫画家が語る、氷河期世代の孤独

惹かれやすい女性のタイプ

――アラフィフの今は、どんなときに「パートナーがほしい」と思うんでしょうか。

又吉
中川さんは、コロナで体調を崩されたのがきっかけやったんですよね? あれは切実ですよね。

中川 
そうですね。ただ、「それを動機に結婚を考えるなんて」と、めちゃめちゃ評判が悪くて……。1話のあの場面で読まなくなってしまう人が結構いたみたいです。自分が助けてもらう側になるとは限らないのに、「その可能性はちゃんと考えてるのか?」とか言われてしまって。

コロナ禍で感じた「独りで死ぬのはイヤだ」という心の奥の本音を漫画にした中川さん
コロナ禍で感じた「独りで死ぬのはイヤだ」という心の奥の本音を漫画にした中川さん

又吉
利己的は利己的やけど、弱ってるときに助けてほしいって、普通の感覚のような気がしますけどね。自分の恋人がそう思ってたとして、「こいつ利己的なやつやな」なんて思わんけどな。「そりゃそうやろ」って思いますよ。

中川 
僕の描き方が悪かったのかもしれないです。EDのこととかも描いてしまったし…。又吉さんはどうですか?

又吉
漫画の前半でちょっと自虐的に処理されてましたけど、「ときめきたい」って出てきてましたよね。僕はどちらかというと社会制度としての結婚というよりも、そっちのほうが強いのかなと思います。ときめきたいとか、人を好きになりたいとか。

だから論理も何もないんで、結婚に向かっていくための組み立て方がわからないんですけど。でも「この人かっこいい」とか「面白い」とかなると、「好き」っていう感情になっていくことが多いですかね。

中川 
女性に対して「かっこいい」があるんですね。

又吉
そうですね。かっこいいとか面白いとか、そういう人に惹かれやすいかもしれないです。

中川 
面白い人っていいですよね。わかります。

(以下、3月31日20時配信予定の第2回に続きます。)

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中川学

なかがわ・まなぶ/1976年生まれ、北海道出身。北海道教育大学釧路校教員養成課程(数学)卒業後、中学の数学教師の職に就くが、仕事がつらすぎて失踪・辞職。その後、2005年、札幌の風俗店でくも膜下出血を発症し、闘病生活を経て漫画家に。著書に『僕にはまだ友だちがいない』『くも漫。』『探さないでください』などがある。

又吉直樹

1980年大阪府生まれ。
99年に上京し吉本興業の養成所に入り、2000年にデビュー。03年に綾部祐二と「ピース」を結成。現在は執筆活動に加え、テレビやラジオ出演、YouTubeチャンネル『渦』での動画配信など多岐にわたって活躍中。著書に小説作品として最新作『生きとるわ』『火花』(芥川賞)『劇場』『人間』、エッセイ集として『第2図書係補佐』『東京百景』『月と散文』等。

公式X@matayoshi0

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