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『高IQ者が考えた 解くだけで頭がよくなるパズル』著者インタビュー  いいことばかりじゃない!? 高IQ者の日常 ~学生時代編~

恋愛で苦労したキャンパスライフ

――大学に入ってからは、いかがでしたか?
 僕は女の子の多い大学の、それも文学部でした。近くには女子大も多くて、アルバイトとか出会う機会もたくさんありましたし。一人暮らしをするようになって、自由な時間も多かったので、彼女は作りやすい環境だったんです。でも、それがよくなかったのか……。とにかく恋愛がらみの揉め事が多くて、疲れ果てました。
 大学生の頃なんて、相手をよく知る前に、なんとなく付き合い始めるじゃないですか。そうすると、付き合っているうちに、「こんなこともわかってくれないのか」「こんなに配慮ができないなんて」とがっかりの連続なんです。つきあって半年ももたないことが何回も続いて、さすがに、自分に何か問題があるんじゃないか、誰かと一緒には生きられない人間なんじゃないかって、自分を責めていましたね。

――相手に察してほしい、合わせてほしいわけですね。
 たぶん、僕が相手に求める「察する」と、相手ができる「察する」が、全く嚙み合わなかったんだと思います。これは、高IQ者に起こりがちなことだと思っているんですけど、こちらが思っている「拒絶」が、相手にとってはやんわりしすぎて全く伝わっていないことがよくあるんです。
 たとえば、自分は週末に友達と遊びに行きたい、でも彼女はデートしたいと思っていたとします。そうすると、彼女から『土曜日にバイト休み取ったんだ~』とか言われると、「あ~やっぱりダメか~」と思って、げんなりしますね。

――どうしてですか? 土曜日に彼女とデートして、日曜日に友達と会えばいいのでは。
 土曜日に彼女と会ったら、そのまま普通は夕飯まで一緒にいますよね。で、その後彼女の家に行くか、僕の家に来るのかとか、そういう話を一切出さないのは不自然じゃないですか。かといって、「明日は友達と会う予定があるからね」と事前に言えば、彼女は「今日は帰れってこと?」と不機嫌になるのが目に見えている。土曜にバイトを休む、と言われた時点で、喧嘩になるのがわかるので、だったらせめて、日曜にバイトの休みを取ってくれるくらいの配慮をしてほしい、と思ってしまう。でも彼女は、まさか自分がその一言でげんなりされているなんて、夢にも思わないわけで。

――さすがにそれは相手に求めすぎでは……(笑)。
 それは今ではわかってますよ(笑)。でも、日常生活で一緒にいる人には、それぐらい要求してしまう自分がいるんです。お前と一緒にするな!と言われてしまうかもしれませんが、高IQ者はたぶんモテない人が多いと思いますよ。だって、今の話聞いて、嫌な奴だなあ、と思うでしょう? そもそも、小学生の頃から、人にわかってもらう、ということを半ば諦めて生きていたので、あの頃僕と付き合っていた女性たちは、なんか噛み合わない、フィーリングが合わない、と思っていたでしょうね。
 高IQ者は、そういう「フィーリング」でジャッジされる場面ではものすごく不利なんです。なんとなくの前提を共有できない感じ、違和感みたいなものを相手に与えてしまうので。だから、合コンなんてもってのほか(笑)。

――合コンは苦手なんですね?
 合コンって、「ノリ」と「フィーリング」が全ての、最たるところだと思っていて。
 合コンって、お酒を飲むでしょう。お酒を飲むと、人ってみんなIQが下がるんですよ。だから、その場で自分も飲んでバカをやれるならいいんでしょうけど、下戸だったりすると最悪です。もともとのIQ差がさらに開いてしまうので、コミュニケーションが成立しなくなるんですよね……。僕も必死で周りのノリに合わせようと、酔ったふりとかして参加していた頃もありましたが、やっぱり浮いてしまう。
 高IQ者が彼女や彼氏が欲しいと思ったら、合コンで出会おうとするんじゃなくて、ゼミが一緒とか、会社で同じチームとか、そもそもの入り口が恋愛目線じゃない場で一緒になった人に目を向けた方がいいです。その方が、フィーリングじゃなくて、人柄や能力で加点して見てもらえる可能性が高いから。

――大学時代は学業以外で苦労されたようでしたが、就職活動は順調でしたか? 本の中では、「高IQ者は就職活動で不利」と言っておられますが。
 不利でしょうね……これは本書のコラムをぜひ読んでいただくとして(笑)。最終的には、内定を8社か9社はもらえました。最初のエントリーシートの段階で落ちるっていうパターンが多すぎて、自分の一体何がいけないのか、広告業界の先輩にOB訪問をして、徹底的に教えてもらいました。そこでもまた直面するのが「エントリーシートの文字量では、自分の言いたいことは省略と飛躍が多すぎて全く伝わらない」ということでした。だから、これまで書いていたことを10とするなら、2ぐらいに抑えて、これでもかと具体的なエピソードで説明する。それを心がけることで、エントリーシートが通過するようになりました。

――その頃には、自分が他の人よりIQが高いんだ、というのはわかっていたんでしょうか。
 いえ、その時点でもまだ、自分はやっぱりしゃべりすぎなんだとか、人とズレてるんだな、くらいの認識でした。このままじゃいけない、と初めて自覚したのは、就職後のことです。2004年の4月のことでした。(社会人編に続く)

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関口智弘

せきぐち・ともひろ●1979年埼玉県生まれ。成蹊大学卒業後、3年間で5社での勤務を経験。広告会社、IT企業を経て独立。マーケティングシステムリース、ウェブサイトアクセスアップツール開発を本業とし、海外で馬主業にも参入。人口上位2%(IQ148以上)の知能を持つ人々の交流団体「JAPAN MENSA」会員。著書に『これからの「稼ぎ」の仕組みをつくろう』『群れない力』がある。

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