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薄毛の原因はやはりラーメン!? 東大医師が教える、髪に良い食べ方・悪い食べ方

ランチや飲み会のシメにラーメン……。
もやは国民食ともいえるラーメンだけど、やはり世のイメージ通り髪にとっては「最悪のメニュー」なの!? 
自らも薄毛の危機を乗り越えた経験を生かし、育毛外来で総合治療を行う田路めぐみ医師が、薄毛の原因を作る食べ物や食べ方、髪を育てる食べ物や食べ方を伝授します。

※田路めぐみ医師の著書『東大医師が教える最強の育毛革命 ~ラーメンやめれば髪は勝手に生えてくる』から一部抜粋、修正してお届けします。

ラーメンやめれば毛が生える!?

 消化管で吸収された栄養は髪や皮膚にも供給されますが、体の表面にある組織は代謝が速く、髪や皮膚を作るには非常に多くの栄養を必要とします。そして、ヘアケアなど外からのアプローチでは頭皮の中にまで栄養は届きません。ですから、食事によって腸から栄養をしっかり摂らないと、とてもではありませんが髪にまで栄養は行き届かないのです。

 体が栄養不足になると、まず髪や爪、皮膚や粘膜が影響を受けます。髪の成長が妨げられ、ヘアサイクルの成長期が短くなり、コシのない毛となってしまって、だんだん薄毛へと進行していきます。そうならないためにも栄養のバランスを考えて、髪に必要な栄養素をしっかり摂ることがものすごく重要なのです。食事と薄毛にここまで深い関わりがあるとは思わない人も多いでしょうが、本当にとても大切なことなんですよ。だから食事は4つある薄毛対策のターゲット1なんです。

シメのラーメンは最高だけど、髪にとっては……。
シメのラーメンは最高だけど、髪にとっては……。

 ところで皆さんはどんな食生活を送っていますか?

 働き盛り、つまり薄毛世代とも言える男性が陥りやすい食事のパターンとして「高糖質・高脂質・ハイカロリー、野菜不足、魚不足」が挙げられます。
 忙しいということもあって、ランチにラーメンやカレー、丼ものなど、サッと食べられて、すぐにエネルギー源となるものを選ぶことが多くないですか? 薄毛を起こす原因はこういった糖質過多の食事によることが多いのです。なぜ糖質が悪者かと言うと、ビタミンやミネラルといった代謝を支える大切な栄養素がほとんど含まれていない食べ物だからです。髪を育てるのに役立つ栄養素がとても少ないんですね。

 そう、昨今すっかり悪者呼ばわりされている糖質ですが、メタボや生活習慣病だけでなく、髪にも多大な影響を及ぼしているんです。

 糖質とはいわゆる炭水化物のこと。
 正確には、炭水化物=糖質+食物繊維。食物繊維は健康によいので、むしろたくさん摂りましょう。問題になるのは糖質のほうです。糖質は白米、パン、麺類など、主食となる食品や甘いもの、スナックなどに多く含まれる栄養素です。
 これを摂りすぎてしまうと、糖が体中に余って体内のタンパク質と結合します。これが俗に言う「糖化」。糖化は体のあちこちで起こり、細胞の働きを鈍らせ、老化させてしまいます。もちろん頭皮でも起こるので、毛包幹細胞や毛母細胞の元気がなくなり、ヘアサイクルの乱れにつながる結果に。

 ヘアサイクルが乱れると当然薄毛は進行していきます。
 また、糖質過多により脂肪肝を引き起こしたり、内臓脂肪が増加し代謝が低下すると、髪の成長に影響を与えるホルモンの働きが悪くなるのです。

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田路めぐみ

神奈川県出身。平成9年、東京大学医学部医学科卒業。
日本形成外科学会専門医、日本抗加齢医学会専門医、日本頭蓋顎顔面外科学会会員、日本外科学会会員。
虎の門病院外科レジデント修了後、東京大学形成外科医局に入局。帝京大学、東京大学、国立国際医療センターにて形成外科の研鑽を積み、焼津市立総合病院、国保旭中央病院にて形成外科科長を務める。その後国立がんセンター東病院頭頸科、せんぽ東京高輪病院(現JCHO東京高輪病院)形成外科を経て、2014年より、松倉クリニックに勤務。
美容のみならず形成外科・再建外科医としても活躍し、その幅広い臨床経験から、患者さんの状態やニーズに合わせて柔軟に治療法を選ぶ総合的な診療を得意とする。
自らの薄毛経験も活かし、身体全体とストレスまで考慮した総合育毛治療がクリニックでも人気を呼んでいる。

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