2021.12.25
「子どもだけでなく大人に刺さる」 カリスマ保育士・てぃ先生が絵本『だってだってのおばあさん』に励まされる理由
しんどい時に育児書は読まない方がいい!?
出版社の方に声をかけていただき、自分でも本を出すようになりました。僕が本をまとめる際には、保育士として実際に自分で試して役に立ったことを、具体的に提示するよう意識しています。
実は、「育児書を読むと落ち込む」という保護者や保育士って、けっこう多いんです。なぜなら、世の多くの子育て本では、理想論ばかり語られているから。読めば読むほど、「自分はこんなふうにちゃんと子育てできていない……」と自信を失ってしまうわけです。実際僕も、読書に目覚めた初期こそ張り切って育児書をたくさん読んで、そこに書かれている“立派な教え”に感銘を受けたりしていたのですが、読んでいるうちに「で、どうすればいいの?」と、かえってモヤモヤしてしまうことも増えてきました。例えば「イヤイヤ期の子の気持ちを受け止めましょう」と言われても、「どうやって気持ち受け止めるの?」という大事な部分や方法論が書いていなくて、うまく子どもの気持ちが受け止められない自分自身に問題があるように感じられてしまうんです。
だから、僕の本では、理想や大事なことを伝えるよりも、どう動けばどう役立つのか、子どもと接する際の明確なイメージを提示することを心がけています。
新刊の『カリスマ保育士てぃ先生の子育て ○×図鑑』でも、遊びをやめたがらない子どもにかける言葉とか、自分の頭で考えて行動できる子に育つための片付けの方法とか、具体的な状況や方法をまとめました。
最近はTwitterやYouTubeなど、情報を発信するツールが増えていて、僕も活用していますが、何かあった時や迷った時は本を頼るという人も多いのではないでしょうか。
本を頼りにしているパパやママが、読めば読むほど自信をつけられる。そういうツールとなるような育児書を届けられたらと考えています。