2021.12.5
麻薬生産地がコーヒー豆の産地へ⁉︎ 軽井沢のコーヒー好きが注目するタイ北部産「ナンコーヒー」の魅力
コロナ禍がきっかけでナンコーヒーの焙煎を
2011年に東京から軽沢町に移住したドラマーの定成クンゴさんは「ナンコーヒー・ジャパン」から仕入れた生豆を自家焙煎し、オリジナルの「ドラムスコーヒー」と名付けて、2021年より、ネットを中心に販売しています。
「水よりもコーヒーを飲むほど、昔からコーヒーは大好きでした。でもまさか自分で焙煎して販売することになるとは思ってもいなかった。2020年からコロナ禍でドラマーとしての音楽活動が難しくなってどうしようかなと思っていた時に、もともと地元のラジオの仕事を通じて知り合いだった宮下さんと星野さんから『ロースターの機械をあげるから、うちで仕入れることになった豆を焙煎してみない?』って言われたんです。それで面白半分でやってみたら徐々に上手くできるようになってきて、商品化してみようということになりました」(定成さん)
口コミで評判を呼び、最近では県外からの定期購入なども増えているといいます。
「コーヒーがあまり好きではなかったけれど、これは美味しいと気に入ってくれた年配の女性もいます。その女性は軽井沢在住の方なのですが、積極的にうちのコーヒーを広めてくださっていて、ありがたいです。カフェからの注文依頼もあるのですが、一人でそこまで焙煎が追いつかないので、現在は、家庭用のみ販売しています」
ナンコーヒーの特徴について定成さんは、「言葉で表すのは難しいのですが」と前置きして、こう語ります。
「味わいはフルーティー。一口含んだ時はあっさりしているように感じるけれど、飲んだ後に舌にトロっと残るコクがあります。コーヒー好きが多い軽井沢でこの豆が認められつつあるのも、こうした唯一無二の味わいがあるからこそではないでしょうか。これからも軽井沢から、このコーヒーの魅力を伝えていきたいです」
軽井沢を中心にコーヒー好きの人々の縁が縁を呼び、注目が高まりつつあるタイ産ナンコーヒー。今後のさらなる発展が期待されます。