2020.10.10
1日は24時間以上になる! 時間術マジックで仕事の成果をアップ!~漫画家・秋本治の仕事術その2
Q.複数のタスクがうまく回せず、ストレスは増す一方で……
「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」「あれがまだ終わっていないけど、これもどうしよう」とごちゃごちゃ考えていると、仕事もストレスもたまる一方。
もちろん目の前のことを一つひとつこなしていくしかないのですが、現実には、複数の案件が目の前でにズラリと並び、どこから手をつけていいやら……。
40年にわたる週刊誌連載、しかも休載なしという偉業をなし、今なお膨大な仕事をこなす人気漫画家の秋本さんが、どの仕事も高いクオリティを保ったままやり遂げるために行なっていることとは……?
その時間術のあまりのシンプルさに驚くかもしれません。
A.複数の仕事を並行してやる場合は月間カレンダーでタスク管理する
スケジュール管理は長く手帳派でしたが、いまは違います。『こち亀』をやっているころは基本的にそれ一本だけなので単純でした。しかし連載終了後、4作品を新しくスタートすることになったので、スケジュールが複雑になり、手帳では管理しきれなくなったのです。
複数のマンガを同時にやる場合、それぞれの作品の入稿、校了などの日程をきちんと把握しておかなければなりません。それができていないと進行がギリギリになり、ちゃんとチェックできないまま印刷に回さざるをえないようなことも起きます。
僕はそれが許せないので、きちんとタスク管理をすることにしたのです。いあらゆることの基本になるのではないかと思うほどなのです。いま使っているのは、月間カレンダーのような形のスケジュール表を3か月分ずつ自作し、そこに作品ごとの予定を書き込んでいく方法です。ネームも4作品別に、ネーム帳4冊。毎回打ち合わせのたびに、赤・青・黄・黒の4色の専用ネーム帳を使い分けます。
秋本治流、長く、面白く仕事をする秘訣がこの1冊に!
漫画家・秋本治さんによる初のビジネス指南書『秋本治の仕事術 『こち亀』作者が40年間休まず週刊連載を続けられた理由』では、今回取り上げた時間術の他にも、
・週刊連載を続ける中で、「ツラい」「キツい」と感じたときはどう乗り越えてきたのか。
・『こち亀』の毎回のアイディアはどこから出てきたのか。
・歴代担当全員とうまくいった人間関係はどうやって築いたのか。
など、「40年間休載なし」という偉業を成し遂げた著者の仕事の取り組み方を公開。
巻末には本書のために描き下ろした特別漫画「両津勘吉の仕事術」も掲載しています。
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