よみタイ

「クリエイターズ・ファイル」書籍化記念! YOKO FUCHIGAMI×アルセーヌ・ダルタニアン、ファッション界のカリスマ対談

「クリエイターズ・ファイル」に登場するクリエイターたちの至極の名言を写真とともに紹介する書籍『つくるひとびと クリエイター71人のパワー・ワード』が、5月10日に発売されました!
数々の名言の他にも、YOKO FUCHIGAMI×アルセーヌ・ダルタニアン、上杉みち×津山紀文、友田マサヒ×カマタマちゃんら、クリエイター同士の特別対談(バーチャル・トーク)を収録。この本でしか読むことができない、超貴重トークです!
今回は、本書の発売を記念して、ファッション界のカリスマ、YOKO FUCHIGAMI(トータル・ファッション・アドバイザー)とアルセーヌ・ダルタニアン(パリコレNo1モデル)の対談の一部をこっそり公開いたします!

(構成/「よみタイ」編集部)

カリスマ同士の出会いから新コレクションの誕生まで

――おふたりはいつからのお付き合いなのですか?

Y(YOKO FUCHIGAMI・以下Y) 環七沿いの排気ガスで黒く染めた生地を使ったセカンドブランド、『KAN7』のオムを立ち上げたとき、ダルをモデルに抜擢したの。なのにこの子、リハになって突然、ステージに文句をつけ出して。

D(アルセーヌ・ダルタニアン・以下D) あのときは、僕もまだ若かったから。こだわりが強すぎて、まわりを困らせることがあったかもね。

 困るなんてもんじゃないわよ。ピンクの背景にする予定だったのに、突然黒にしろだなんて。

D ヨーコさん、すごく怒ってたよね。

 当たり前じゃない! 当日の人数が足りないとかなんとかブツブツ言ってるから、散々罵っちゃったわよ。

――そこまで黒にこだわった理由はなんだったのですか?

 よくよく話を聞いたら、この服は環境汚染に対するアンチテーゼのはずなのに、それを着る世界が幸せの象徴のピンクなわけがない。世界が黒いからこそ、この服が生まれたはずだ。それをピンクで包むなんて欺瞞じゃないかって言うのよ。それで〝あ、この子本物なんだ〟って思ったの。

D 僕、そんな生意気なこと言った? ヨーコさん、ごめんなさい。

 いいのよ。それなりになっちゃうと、気づいたらまわりがイエスマンばっかりになってることあるじゃない? 裸の王様よね。服が真っ黒でステージも真っ黒だから、服が全然見えないって叩かれたけど、あれはあれで『YOKO FUCHIGAMI』を見つめ直す貴重な体験だったと思う。

――『YOKO FUCHIGAMI HOMME』のショーに、パリコレ・ビッグ4を起用するきっかけはなんだったのですか?

 女優のウェイ・ユーが手がけてる子供服ブランド『パッション・フルーティ』のローンチパーティよね? ダルが3人を連れてきてて。

D 3人の筋肉自慢が始まって、みんな脱ぎだしちゃって。ヨーコさん、いっぱい写真撮ってたね(笑)。

 当然よ。裸こそ服なんだから。胸毛はモヘア、乳首はジュエリー。服を脱いで初めて、必要なフォルムがわかるの。

D それにしては、だいぶ距離が近かったような。

 シャンパンも入ってたからね。あ、やだちょっと、ここは書かないでよ(笑)。でも、実際あのとき裸を見たからこそ、あのコレクションが完成したといっても過言ではないと思う。『YOKO FUCHIGAMI HOMME』は、仕立てにこだわったプレタポルテを展開していたんだけど、彼らの裸を見たとき〝今回はボトムだけでいい〟ってすぐにわかった。みんな裸という個性的なジャケットを羽織ってるんだから。

D ショーの当日まで、みんな必死にトレーニングしたよ! 僕も、違う角度から鍛えて……黒を極めるっていうのかな。

* * *
ふたりのトークは盛り上がり、今後の活動の展望についても明かされました。
対談の続きは、書籍『つくるひとびと クリエイター71人のパワー・ワード』でお読みいただけます!

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