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新時代を生きながら、夢や願いを叶えるヒントを探しているならーGO三浦崇宏さん『「何者」かになりたい 自分のストーリーを生きる』

広告界の風雲児・三浦崇宏さんの最新刊『「何者」かになりたい 自分のストーリーを生きる』(4月5日発売)が好評発売中です。
三浦さんと、新時代のリーダーともいうべき9人の対談集は、令和という新時代、異例ずくめの今を生きる悩み多き人々にとって、何かしらのヒントが見つかる1冊として評判に。
今回は、本書の担当編集から、制作秘話や読みどころを、たっぷりお話しします。

三浦崇宏さんのここがスゴい!

三浦さんと初めてお会いしたのは当時担当していた鈴木涼美さんの新刊トークイベントのゲストにお招きした、かれこれ2年前。
もちろん、そのお名前と業績はとっくに既知であり、今をときめく広告界の風雲児、時代を牽引する兄貴なイメージが先行する三浦さんはさぞかし……と思いきや、トークでは涼美さんに思い切りやり込められ、流れるような涼美節に応えても応えても、モグラ叩きのように打ちのめされ、帰りの車中ではなんと恋のお悩み相談……。

なんて、おもしろくて奥が深い……すぐにでもこの人の本を作ってみたい! と思いましたが、もちろん当時すでに彼へのオファーは殺到中。
結局なかなか言い出せないまま、時代はコロナ禍に突入してしまいました。

けれど……そう、あれは確か去年最初の緊急事態宣言の真っ只中。三浦さんの経営する会社GOが発信した太っ腹な無料ウェビナーを拝聴しておりまして、「もうエッセンシャルなものしか欲しくないし、したくない」という言葉にガビーンと刺されて、やっぱり、この人の本を作りたい! と、すぐに企画書を送り、本書にいたってます。

今でこそ当たり前に使われるようになった「エッセンシャル(本質)」という言葉ですが、2020年春の段階で、
「リモートワーク、時差出勤、交代制が教えてくれたこと=8割の収入でいいから6割の労働がいい」という8:6の消費時代の到来、「自由に物が買えない、出かけられない状況が教えてくれたこと=どうしても必要なもの(生活必需品)と本当に欲しいもの(好きなもの)しか欲しくない」というエッセンシャル消費の概念を、いち早くわかりやすく、三浦さんは届けてくれました。

で、この「エッセンシャル思考」からそもそも始まった企画が1年半を経てたどりついたのが『「何者」かになりたい』という本書。
これがまたすごいキーワードなのです。

よくパンチラインというけれど、三浦さんとお話ししているとご自身で発したパンチラインがさらなるパンチラインを呼んでパンチループ、いや、それだと回遊だから、いわばパンチマウント状態になる。
それが自家発電状態でなされていくのがまたすごい。
たまに、話せば話すほど考えがまとまって新しいことを思いつくんだよね、という方がいますが、三浦さんに取材(よみタイインタビューもぜひ!)をしていると、その典型を見ているような気がいつもします。

三浦さんのTwitterを見れば、その「言語化力」のすごさの一端には触れられますが、かつて三浦さんはこうおっしゃいました。

「Twitterは俺にとってはメモ。思いつきや起きたことを忘れないようにする覚書みたいなもんなんだよね。億単位の仕事のプレゼンしてるときの俺の真剣度と凄味は全然違うんだよ。こうして志沢さんと話してる時とも全然違うから(笑)」。

いつか、その億単位のプレゼンをしている三浦さんの様子をこっそり覗くのが担当の密かな夢です。

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新刊紹介

三浦崇宏

三浦崇宏(みうら・たかひろ)/1983年東京都生まれ。The Breakthrough Company GO代表、PR・クリエイティブディレクター。博報堂、TBWA\HAKUHODOを経て2017年に独立。社会の変化と挑戦にコミットすることをテーマにThe Breakthrough Company GOを設立。 日本PR大賞、Campaign ASIA Young Achiever of the Year、ADFEST、フジサンケイグループ広告大賞、グッドデザイン賞、カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル、ACC賞クリエイティブイノベーション部門グランプリなど受賞多数。
「表現を作るのではなく、現象を創るのが仕事」が信条。明るく頼もしいキャラクターと個性で、業界内では多くの人々に公私ともに慕われ、パンチラインを連発するツイッターなどのSNS発信は強い拡散力を持ち、たくさんのファンを獲得している。
Twitter●三浦崇宏GO

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