2021.9.7
推し活に300万円以上つぎ込むも「私は中途半端なオタク」 ——おかずクラブ・オカリナさんインタビュー
感謝や感動を目に見える形で還元したい
——推し活への投資もけっこうな額になるのでは? ご出演されたテレビ番組では、「300万円以上」と仰っていましたが……。
でも感覚としては、“実質タダ”なんですよ。竹内さんが漫画で描かれていた通りで、タダです。だから、とにかく作品に出会えた幸せや感謝をなんとか目に見える形で還元したい! という気持ちで。
特に『おっさんずラブ』ってドラマだったから、テレビで観るだけで、還元のしようがなかったんですね。でも映画はチケット代としてお金が払えるから、こんなに好きだっていう気持ち、「この作品を作ってくれてありがとう」という気持ちを、数字で表せられるじゃないですか。お手紙って気持ちは伝わるけど、分かりやすい結果には表れないから……。
やっぱり興行収入とか観客動員数とか、そういう成果として数字が出るものに貢献したいという気持ちが大きくて、グッズもほぼ買いました。買っていないものの方が少ないと思います。
そういう意味で、『おっさんずラブ』が私の中のオタクの扉を開けてしまった感はありますね。
これでタガが外れてしまったのか、今は『ヒロアカ』(編集部注:『週刊少年ジャンプ』にて連載中の漫画、およびアニメ『僕のヒーローアカデミア』)が大好きなんですけど、グッズを買いまくってます。アニメ作品って、ドラマとは比べものにならないくらいグッズが出るんですよね。フィギュアにも手を出してしまってますし。
——『おっさんずラブ』は3次元、『ヒロアカ』は2次元ですが、オカリナさんがハマるものの傾向とかポイントはあるのでしょうか。
私は、「学生で頑張っている人」が好きなんです。幼馴染とか、唯一無二の関係性を描いたものが好きですね。あと、主人公のことをめっちゃ可愛いと思える作品。
『ヒロアカ』はこの条件に見事に全部当てはまるので、そりゃハマるだろうと。『NARUTO -ナルト-』も大好きで、観ていると泣いちゃいます。
『おっさんずラブ』に関しては、どうしてそこまで好きになったのか、いまだにうまく言葉では説明できないんですよね。
——もともとBLはお好きだったのでしょうか。『おっさんずラブ』のあと、タイBLにハマっている人も多いですが。
2次元のBLは読んでいたんですけど、ドラマとか3次元のBLにはそれほど興味がありませんでした。だから『おっさんずラブ』もBLだから好きになったということはないですね。そもそもあれはBLではない、恋愛ドラマだと思っていますし……。
タイBLは、ことあるごとにいろんな人に勧められるので、観なきゃいけないんだろうなと思ってはいるんですけど、なかなか……。
私の中では、3次元の『おっさんずラブ』にハマったのがイレギュラーで、その後『ナルト』とか『ヒロアカ』とか、また2次元に戻ってきたという感じですね。