2026.1.21
始まりは、一枚の古いスポンジサーフボードから【サーフィン犬 コーダが教えてくれたこと 第5回】
犬と暮らす楽しさ。スポーツや遊びを通じて犬とわかり合う楽しさ――。
ドッグトレーナーになってからは、動物たち本来の性質に則ったQOL(生活の質)に配慮する「動物福祉」の考え方をもとに、飼い主と犬がより良い関係を築くためのサポートをする浅野さん。この、人間の都合だけによらない「動物福祉」の考え方が世界中で広まりつつある今、長く続いて来た“人と犬とのパートナーシップ”についてもまた、改めて考えてみたい。
”咬みグセ犬”コーダの問題行動トレーニング修行は前回まで。いよいよ、サーフィン犬の誕生です!
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誰もいない海が、幼いコーダとの最高の遊び場だった
サーフィンをシングルでも私との相乗りのタンデムでもこなし、海が大好きなコーダですが、初めて海に連れて行ったのは生後3ヶ月くらい、年末にコーダが家に来てすぐ迎えた新年の、気温も1年で一番寒い大寒の頃でした。場所は、私が最も好きな、人がほとんどいなくて自由な幕張の海岸。まだ小さいコーダと広い砂浜を端から端までひたすら一緒に歩きました。幕張は、東京湾なので波がほとんど無く、風も強くて寒いので好んで来る人はあまりいません。でも、私とコーダにとっては特別な場所になりました。そこは、ボールを無限に投げて遊べる場所で、砂浜を走るのもいいけど海に投げたボールを泳いで取ってくるのが最高に楽しい場所。そんな環境の中でコーダは、真冬でもお構いなしに海に入って行く犬に成長していきました。
海は行くたびに何か違う表情があり、空や遠くを眺めるのも良いし、砂浜に落ちているものを拾ったり、岸に打ち上げられた生きものやその死骸を観察するもの楽しみのひとつで、コーダとの遊び方は尽きませんでした。しかも、こんなに楽しいのにお金がかからないのもいいところ。
公園も良いけれど人や他の犬に気を配らないとならないし、リードも必須。誰もいない海岸では、リードをしていないにも関わらず不思議とコーダは呼び戻しも問題なく出来、私のそばをちゃんと歩いてくれる。楽しくボールでも遊べるし、ずぶ濡れで砂まみれになるので帰宅してからがいつも大変でしたが、問題行動だらけだった当時のコーダにとって、落ち着いて散歩するには海しか選択肢が無かったように思います。
高校生の頃からの趣味だったボディボードを持って、コーダと夏の海に
そんなわけで、コーダと海に行くことが日常になり、夏の到来と共にコーダを連れて海水浴に行くことにしました。高校生の頃から夏になるとやっていたボディボードを持って、波のある千葉の東側の海へ。波がある海でも、コーダは変わらず上手に泳いでいたので、一緒に少し沖の方まで行って休憩にとボディボードに乗せて、波が来たら、ボードの先のコーダを乗せ、その上に私が覆いかぶさるような形で一緒に波に乗って岸に戻って…。この遊びが楽し過ぎて、波がある海も私たちは大好きになりました。
そんな風に、自然にサーフィン犬としての土台が出来上がってきた頃、同じくイングリッシュコッカ―スパニエルと暮らす人のブログを通じて仲良くなった人たちとのオフ会で、九十九里浜にある海の音(うみのね)というコテージに遊びに行くことになりました。2013年の夏のことです。

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