2026.3.7
松本雄司 自分のことは二の次と思えるほど大事なものができたということへの感謝【実録・メンズノンノモデル 第4回 後編】
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モデル時代に培った感性や出会いを、どう生かすか
「短くはありましたけど間違いなく今後の人生の糧になる」と、松本は前述したモデル時代の出会いや経験を今後のキャリアに惜しみなく生かしていきたいと考える。
松本 ファッションの撮影では最後までポージングがうまくできず、「本当に自分でいいのかな」という気持ちのまま3年間在籍させていただいたという気持ちが正直なところです。それでも今振り返ってみると、たくさん良いものに触れさせてもらい、普通ならできない経験を積ませてもらったなかで知らず知らずのうちに(クリエイティブの)感覚が磨かれていたんじゃないかなって。それを商品の訴求やプロモーションにどんどん用いていきたいなと思っています。
自ら積極的にアイデア出しをし、PRやマーケティング施策において従来の黄桜にはなかったようなプランに昇華させ、トライ&エラーを繰り返しながら“醸造”していく。それを前編で語る海外マーケットを拡張していくプランにも繋げていきたい意図が垣間見える。
松本 実は会社の規模は皆さんが思うほど大きくないのですが、やはり長年のCMのおかげもあって多くの方々に「黄桜」の名前を知っていただいていますし、ロングセラーの定番商品もあります。その点で、私はある意味「下駄を履かせてもらった」状態からスタートさせていただける。だからこそ祖父と父が築いてくれた財産と理念をしっかりと引き継ぎ、発展させていかなければ。今後はSNSやオウンドメディアも駆使しながら、黄桜らしさを生かしながらも時代の一歩先を行くような表現にトライしていきたい。また、現時点では壮大な夢物語かもしれませんが、私が黄桜の代表を務める間に、栁くんや坂口くんのような素晴らしい俳優さんをCMに起用できるくらいの企業になりたいという野望も密かに抱いています。

メンズノンノモデル卒業からわずか10年で、「黄桜」という200名以上の社員が在籍し、全国規模の知名度を誇る会社とブランドを代表する立場になった松本雄司。まもなく33歳を迎えるルーキー経営者は、自身に訪れた劇的なターニングポイントを実際のところどう捉えているだろうか。
松本 シンプルに、「自分のことなんて二の次になるくらい大事なものができた」という感覚でしょうか。側からは大変に見えるかもしれませんが、私としてはそのような思考を持てること自体が人生において非常に幸福なことだなと感じています。
若きリーダー率いる老舗の酒造メーカーがこれから日本の清酒業界にどんなムーブメントを運んでくるのか。松本自身、経営者としての飛躍をかつての“仲間たち”に報告できる日がやってくることを楽しみにしているという。
松本 名前を挙げさせていただいた俳優の方々はもちろん、映画監督として活躍している米倉(強太)くんもそうですし、今は頻繁に会う関係ではありませんけれど、皆さんの活躍には影ながら大きな刺激を受けています。何よりリハビリを頑張るキヨの存在は本当に励みになっています。ひとりの社会人として、堂々と胸を張って成長した姿を彼らにも見せられるように精進していきたいです。

PROFILE
1993年3月25日生まれ。京都府出身。2013年、第28回メンズノンノモデルオーディションを経て専属モデルに選ばれる。同期に現俳優の成田凌、清原翔ら。在籍中に青山学院大学から慶應技術大学大学院へ進学し、メンズノンノモデルは2016年まで務めた。大学院卒業後、黄桜株式会社に入社して海外営業部に勤務。その後2022年にフードコンサルティングやレストラン事業を展開する株式会社イートクリエーターに転職し、2025年4月に黄桜に復帰。そして2026年1月1日、黄桜の代表取締役社長に就任。
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次回、連載第4回は4/3(金)公開予定です
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