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まさに医食同源! 魅惑のブラックスープに大興奮! 〜Shangri-La’s secret銀座〜

「綾子さんに聞けば間違いない!」――美味なレストランも気の利いた手土産もとびきりのお取り寄せも、おいしいものには死ぬほどうるさいギョーカイのみんなが頼りにするのが、フードパブリシスト高橋綾子のグルメ手帖。誰もがうなる美味の数々を惜しげもなく公開します!

あぁ、なんということだろう。
こんなスープがあったことを4年間も知らずに生きてきてしまったとは!
痛恨の極み!

とある会の会場が「Shangri-La’s secret銀座店」で、いただくのはブラックスープ鍋だと聞いて、「へ〜、ブラックスープってものがあるんだ」レベルで訪れました。

そこで出てきたのがコレ!

この中にとんでもなくおいしくて、めちゃくちゃカラダに良い、私史上最高のスープが入っているのです。
すでに興奮気味ですが、こうやって書いていると今すぐに食べたくなってしまうほどハマってしまったのです。

では蓋を開けますよ〜。

どんなスープなんでしょ〜か。

はい! これがひと口飲んだ瞬間、衝撃が走ったブラックスープです。

いろいろな味と香りが交錯する、でもなぜか一体感があり究極の味わいとなって喉を潤すのだから最強です。
一瞬にしてこのスープの虜です。
立て続けに飲み干してしまいます。

このスープは “理想郷”と言われるきのこの街、雲南省シャングリラ市で生まれました。そこで採れる約30種類の天然のきのこを8時間煮込んで作るそうで、中国では「宝茸黒湯」と呼ばれています。

そのスープをベースに棗、クコの実、にんにく、マッシュルーム、そして企業秘密のあるものを入れてオリジナルのスープが完成します。
さらに「貴妃黒湯コース(13,000円)だと高麗人参と自家製コラーゲンが加わり、代謝が一段とアップ! 飲んでいると体が熱くなるのがわかるそうです。

ビタミン、ミネラル、カルシウム、アミノ酸など栄養がたっぷり、ということは滋養強壮、美肌、デトックス、健康増進といった効果が期待できるってわけです。
さらに鍋に入れたきのこが煮出され、豆腐、肉が入ることでうまみが増し、どんどんおいしくなる。
それを好きなだけ飲めるなんて! こんな口福をありがとう!

と、その前に……、コースなので前菜からスタート。

きのこのブルスケッタや卵焼き、クラゲなどが6種類。ここでも半分はきのこが使われています。

そしてこの「お肉のような串揚げ」が超絶おいしい!

「ヤマブシタケ」を揚げただけなのに、さっくりとした歯ごたえがたまらなく、しかもジューシーで本当に焼鳥みたい。ほのかにクミンが香り、クセになります。

では、お鍋にいきますか。本日のきのこです。

彩りが美しい! 効能も考えて選んでいるそうです。きのこって本当に優秀で、煮ても食感は変わらないのよね。シャキシャキ、ツルツル、コリコリ、シコシコ、おいしい音が奏でるハーモニーたるや、モーツァルトもベートーベンもかないません。

もうひと皿の具材をご紹介しましょう。

上段右から「雲南豆腐」「湯葉」「ブラックスープで戻した高野豆腐」「干し豆腐」、野菜は左から「青梗菜」「赤からし水菜」「紅芯大根」「蓮根」、そして「つなぎを使っていない海老団子」です。

この海老団子が、ヤバウマなのです。
余計なものは一切入れず海老を丸めているので当然のことながらプリップリ。

何を食べてもおいしいってすごくないですか?

先にきのこや豆腐、野菜を好きなだけお鍋に入れて3分ほど煮たら、どんどん食べる。
スープを飲む、きのこを食べるをひたすら繰り返すのです。

ありがたいことにスープは飲み放題! お腹いっぱいになるまで継ぎ足してくれます。

ひと通り食べ尽くすと、お肉たちが登場します。

こちらの「昭君黒湯コース(7,500円)は「黒毛和牛A5ランク赤身肉」「大山鶏むね肉」「神威豚ロース肉」の3種。
コースによって種類が変わります。私は豚がお気に入り。

この素晴らしいブラックスープを日本に持ってきてくれたのが小林優美さん。美人でしょ〜。

10年ほど台湾に住んでいて中国語はベラベラ。子育てがひと段落したので今度は台湾や中国に日本の文化や商品などを伝えていくお仕事を始めたところですって。

縁あって訪れた中国でこのスープに出会ったそう。
「中国で『黒湯(へいたん)』を飲んだ時に本当に感動しました。ブラックという色も印象的で、おいしくて、何より翌日の体調が驚くほど良くて。これなら美意識の高い日本の女性にも受け入れてもらえる、女性だけじゃなく老若男女問わず、きっと好きになってくれる。薬膳ではないので何のクセもなく本当にピュアなきのこの出汁なのです」と優美さん。

とにかくこのスープを日本で紹介したいと2014年に六本木に1号店をオープンしたけれど、初めての飲食業、しかも食の激戦区とあって最初の半年は閑古鳥状態だったそう。
でもこのスープは知ってもらえれば絶対に好きになってもらえると信じていたし、レシピはオリジナルで唯一無二の秘伝のスープ、おいしさにも絶対の自信があった。

程なくしてビジネスパートナーとの出会いがあり、そこからお客さまも増え、今年、銀座に2号店をオープン。私を含め、このスープのファンが急増しているのは間違いないでしょう。

さて、シメは「黒毛和牛の煮込みをのせた卵かけご飯 たっぷりのトリュフかけ」です。
ブラックスープで炊いたご飯に伊勢神宮奉納卵、黒毛和牛ときのこ、そして削りたてのトリュフ、これまたおいしい要素満載のご飯ではないですか!

半分くらい食べたらブラックスープを注いで雑炊風にして二度楽しむのも良し。そうそう、自家製のうまみ醤油を混ぜると、格段においしくなります。

鶏油(ちーゆ)を回しかけるのも風味が増すのでオススメですって。

タンパク質はお肉で、食物繊維はきのこで摂れるし、コースのトータルカロリーは約600kcalほど。それにシメのご飯のカロリーがプラスされるくらいなので、ダイエットや糖質制限している人にも大満足いただけるはず。さらに言えば“ひとりひと鍋”だから、鍋奉行さんも大満足。

お店もオシャレでデートにも接待にも女子会にも使えます。

あぁ、また食べたくなってきた。
みなさまもぜひこのブラックスープにハマってください。

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新刊紹介

高橋綾子

たかはし・あやこ●フードパブリシスト。国内外ファッションブランドのプレス時代から培った〝食″へのこだわりは、舌の肥えた業界人も頼りにするレベルの高さ。年間1000を超えるという外食の日々が築き上げたおいしいもの好きが嵩じて、ついに2018年2月に東京・下北沢にてレストラン「üchï(うち)」をオープン。おいしいものしか喉を通らない不思議体質。
Facebook→https://www.facebook.com/ayako.takahashi.1671

uchi→http://uchi.tokyo/

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