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「運命」という言葉に翻弄されずに冷静に。古い価値観を捨てると、希望が見えてくる!【超実践! アラフォー婚活のかなえ方 vol.2】

結婚へ一歩踏み出すならまず今の価値観を見直そう

イラスト:真船佳奈
イラスト:真船佳奈

前回ではアラフォー女性がパートナーを決めきれない原因、そしてパートナーとして選ばれづらい理由をピックアップしました。では、それに対してどう対策を練るか。ここはスピリチュアルや運命論、神頼みも頼らず具体的に私なりの対策を提案したいと思います。

女性が相手を選べない主な理由は、現状に不足がなく、今のままでそこそこ快適な生活から結婚に対して渇望していないこと、だからこそモチベーションが上がらない、というものでした。
まず、これを言葉にして認識することから始まります。そして対策として、ある種の不足感や渇望を疑似的にでも想像したり作り出すことを意識すること。するとまず心境が変わってくると思います。
現時点で渇望を感じていないからこそ決断が後回しになっていることを認識し、その上で、今のまま将来を迎えた自分の姿を想像して、孤独感や生活への不安などを感じてみると分かりやすいと思います。

前回あげた5つの「アラフォー女性がパートナーを決めきれない原因」の一つ一つに対して考えていきましょう。

1:生活に不足がない。生活基盤があり、旅行や外食も一人で平気。遊び仲間もいて寂しさもない。
一人でも十分に暮らしていけるし、それなりに楽しいのはわかります。しかし、老後まで思いを馳せて孤独に耐えられそうかシミュレーションをしてみましょう。
例えばカップルや家族が多い場所に出かけて「私は一人だ」と感じてみる。夜景の綺麗な展望台やバーなどデートスポット、週末のフードコートに一人で行きファミリーを観察する。結婚している友人宅に遊びに行くのもいいでしょう。実家暮らしの方は一人暮らしをしてみるのも手でしょうね。

実家暮らしの人は、家族にも本音を聞いてみましょう。アラフォーの娘が母親の作ったご飯を食べて甘えている生活をどう思っているのか。両親の年齢と老後の生活をシミュレーションして「こうしちゃいられないぜ!」と焦る人も出てくるでしょう。
素敵な景色を見たり、食事をして美味しいと言い合えるパートナーがいたら自分の人生はどうなるかなと想像してみましょう。一人だと旅行に行くのもおっくうになる時がそのうち来ます。今を基準に考えないことですぞ。

2:理想を下げられず妥協ができない。
あなたが初めて結婚を意識したのは何歳ですか? 例えば20代で結婚を夢見たその時の理想像とアラフォーの現在の理想像って実はそれほど変わってない人が多いと思います。これを「1巡目思考」と私は呼んでいます。
初婚の場合、アラフォー・40代でも年齢に関係なく結婚に対して夢があり、現実を直視できないことが多い。実はアラフォー・40代の婚活で成功する人と、うまくいかない人の差はここが一番大きいと思っています。初婚でも「2巡目思考」が持てたら選ぶ基準が変わってきます。

「2巡目思考」とは、バツイチの方がよく言う「前の結婚は条件ありきで選んじゃって性格が合わずにつらかったから、次結婚するなら性格がいい人、一緒にいて楽な人一択だね」。これのことです。

理想高き「1巡目思考」のままだとライバルが20代・アラサーになってハードモード突入です。
結婚相手は絶対じゃなくて相対だから自分に合う人を選ぶ。それができるのも私たちは自立をしているからです。ここでいう自立とは金銭的に自立し、自分でお金の管理をしていること。基本的な生活能力があり、そして精神面でも他者に依存し過ぎず自分で判断する生活を送ることです。家族と暮らしていても自分の面倒を自分でみていたらそれは立派な自立です。

3:自分の理想像と親や周囲に自慢できる理想像が混同して決断できない。
無意識に、親が喜びそうな相手やSNSの見過ぎで周囲の友人知人がうらやましいと思うような相手を望んでしまう傾向があります。この歳まで待ったんだからと、王子様の登場を望み、おばあさんになってしまいましたとさ、めでたしめでたし……となりかねないパターンです。

自分に合う人、自分らしくいられる人。この人と一緒にいる自分がとても好きだと思える人が世の中にはいます。そういう人との出会いを作るために関係構築をさぼらず、自己開示していきましょう。そのためにも婚活中は期限を決めて途中で頻繁に親や友人とは会わずに自分を信じて婚活に集中することが重要です。

4:アプリはちょっと。と出会い方に見栄がある。
今やマッチングアプリは1年以内に結婚した夫婦の約30%が「出会いのきっかけ」と回答するほどメジャーな出会い方です。(2025年11月発表・明治安田生命「いい夫婦の日に関するアンケート調査」より)
しかしアラフォー・40代婚活はマッチングアプリをかつて流行った「出会い系サイト」と混同して考える人も少なからずいます。特に親世代にネットを使った出会いはちょっと言いにくいし、怪しい出会い方と思われるのではないかと心配している層が根強くいます。マッチングアプリは手軽な分、出会いそのものが軽いように思われますが、今や立派な出会いのツールなのです。

かつてはマッチングアプリで出会った夫婦が結婚式をすると司会者が気を遣って「共通の趣味を通じて」や「趣味のイベント」で出会ったと紹介するなど工夫されていたようですが、現在は「お二人の出会いはマッチングアプリで」と普通に紹介するようになってきたようです。
どのような出会いでも出会いはプレシャス。「マッチングアプリはちょっと、ねえ」と選り好みしているのはもったいない。選択肢の一つとして検討してみましょう。プロフィールの書き方の練習にもなりますし、自分が「いいね」をもらえるのはどういう人なのかもわかります。

5:この歳まで待ったからと「この人でなきゃ」と思える相手を待ち続けてしまう。
以前付き合っていた彼と不本意な別れ方をした方に多く見られます。話を聞いてみると「それほどの男か?」と思うことはあっても、本人にしたら成就しなかった相手への恋慕は新しい相手で上書きされるまで続いてしまいます。
前の彼と違う、前の彼はこう言ってくれた。そのように思い続ける限り結婚の決断は難しいでしょう。彼女にとってみれば元彼が基準。それ以上の男性が彼女に熱烈に求愛して初めて「この人でなきゃ」と思えるのです。
それ、何年かかりますか? アラフィフになっちまいますぞ。

男で負った傷は男で癒すしかない。だからこそ出会った人とまず交際してみることが重要だと考えています。ついえた縁に何年もすがっていると自分の人生が脇役になってしまいます。長く思い続けてかなわぬことを人のせいにするより主体的に朗らかに視野を広げてみましょう。

記事が続きます

次回、連載第3回ではアラフォー女性に対する男性側の心理を分析! 1月1日公開予定です。

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カモチケビ子

42歳の時に本気で婚活を始める。数々の挫折や苦悩を乗り越え、43歳の誕生日に交際スタート、半年でプロポーズされ、結婚に至った。自身の体験から、成功の秘訣や結婚するまでに出会った男たちのエピソードをマリソルオンラインで「アラフォーケビ子の婚活記」として連載。好評を博し、7年前から現在も続く長寿連載になっている。現在は本業の傍ら、婚活のセミナーやSNS、配信などを通して迷えるアラフォー女性婚活民にアドバイスを行っている。
インスタグラム:@kbandkbandkb
アメブロ:ケビ子の乳がんサバイバル わっしょい日記
Voicy:40代婚活 ワンナイトニッポン

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