よみタイ

2025/4/4

饒舌な名画たち西洋絵画を読み解く11の視点

石沢麻依

判型
四六判ソフトカバー
頁数
256P
ISBN
978-4-08-788117-2
価格
2,750円(10%税込)
発売日
2025年4月4日

ティツィアーノ、フェルメール、ボッティチェリ、カラヴァッジョ、ゴヤ、ボス、ベラスケスetc. 美術研究を重ねる芥川賞作家による西洋絵画案内。

神話、キリスト教、聖母、女神、ファム・ファタル、寓意、魔女、メメント・モリ…西洋絵画のポイントを知れば、名画鑑賞はさらに楽しめる。絵の中に散りばめられた仕掛けや画家からの密やかなメッセージをもとに、美術研究を重ねる芥川賞作家が解説。以下、章タイトル。

第1章 聖母とマグダラのマリアの描かれ方~キリストの時間の中にいた聖なる人たち
第2章 絵画空間に置かれた「自分」~寄進者の肖像
第3章 都市風景が見せる街の肖像~画家たちが記録した都市の姿
第4章 絵の中で主役となるもの~物語を包む風景
第5章 失われるもの、移ろうものたちの表現者~舞台装置としての小道具
第6章 害悪の象徴として作られた魔女~キリスト教的価値観から外れた存在
第7章 古代の女神が見つめる先にあるもの~理想美と教訓をもたらす多面性
第8章 ファム・ファタル(宿命の女)と呼ばれた女たち ~愛がもたらす破滅の運命
第9章 絵画の中の夜~夜がどのように生まれ、どう描かれてきたか
第10章 画家の目としての鏡~アントニオ・タブッキの短編と奇妙な写真
第11章 カンヴァスをはさんで画家が対話する肖像~移ろう姿を切り取って

石沢麻依

1980年、宮城県仙台市生まれ。東北大学文学部で心理学を学び、同大学院文学研究科で西洋美術史を専攻、修士課程を修了。
2021年「貝に続く場所にて」で第64回群像新人文学賞、第165回芥川賞を受賞。
著書に小説『貝に続く場所にて』『月の三相』、エッセイ『かりそめの星巡り』がある。

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