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世界共通の教訓から人類の真実が見えてくる!? 似た意味をもつ「世界のことわざブラザーズ」が教えてくれること

秋茄子は嫁に食わすな〜旬の食べ物のおいしさのたとえ

「秋茄子は嫁に食わすな」の意味は諸説ありますが、広く知られているのが「旬のおいしいものは嫁に食わせてはならない」というもの。
旬の茄子はものすごくおいしいから嫁なんかには食べさせなくない! ということです。

こんなストレートに意地悪な格言が世界中にあるのか!? と思いますが、これがあるんです。おいしいものへの執着心は人類共通なのでしょうか。

●世界のことわざブラザーズ

4月のチーズは私が食べ、5月はフランス人にやり、6月は誰も食べない(スペイン)

4月のアスパラガスは私が食べる、5月のは主人にやり、6月のはロバにやる (スペイン)

秋の萵苣ちしゃは戸締りして食う(韓国)

「秋茄子……」のように嫁いびりはしていませんが、いずれも「旬の食べ物は他の人に分けず独り占めしたい」という、卑しさと食い意地があふれることわざたちです。
「秋の萵苣は戸締りして食う」の萵苣とはレタスの和名。旬のみずみずしいレタスを誰にも見つからないように持って帰り、ご近所にバレていないことをキョロキョロ確認してから厳重に戸締りして、薄暗い部屋で一人むさぼり食べている……。
こんな姿を想像して、微笑ましいと感じるか、ゾッとするかは、意見の分かれるところです。

これらのことわざが教えてくれるのは、食べ物の旬。
人生教訓や格言としては弱い気もしますが、温室栽培や輸入などができなかった時代の人にとっては、それだけ土地の旬のものを食べることが楽しみで贅沢だったということでしょう。

ちなみに、「秋茄子は嫁に食わすな」には、「茄子は体を冷やす野菜だから(妊娠の可能性のある)若い女性には食べさせない方がいい」という解釈もあります。こちらの意味でとると、優しい気遣いとなって、嫁いびりとは真逆の印象になるのが、面白いところです。

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