2026.3.15
「『無理だよ、この人。絶対に婚活上手くいかないよ』って思いました(笑)」【大久保佳代子×中川学 新刊発売記念対談 前編】
今回は前編。対談のために中川さんの新刊を読んできてくださった大久保さんのストレートすぎる感想からスタート!
(取材・構成/石井美輪 撮影/露木聡子 スタイリスト/野田奈菜子)

「『無理だよ、この人。絶対に婚活上手くいかないよ』って思いました(笑)」(大久保)
――大久保さんは中川さんの新刊コミックエッセイ『独りで死ぬのはイヤだ』を読んできてくださったそうですね。まず、その感想から聞いてもいいですか。
大久保
男性で、漫画家で、しかも、アラフィフで婚活をしている方のコミックエッセイ。これを聞いただけでもう面白そうだなと。気になったので読み始めたんですけど、その感想はまあ、非常に……そうですね、言葉にするのが難しいんですけど(笑)。
中川
うっ、言葉は選んでいただきたいですね(笑)。
大久保
じゃあ、選びながら語らせていただくと……。簡単ではない状況のなか、「今できる限りのことをやろう」と前を向いて頑張る姿に感銘を受けましたし。でも、本当に「大変だな」って思いましたよね。なのに「相手を選んじゃっているじゃん」っていう。「無理だよ、この人。婚活上手くいかないよ」って、いち読者として楽しく読ませていただきました。あ、ごめんなさい、あまり選べませんでしたね、言葉(笑)。

――同じアラフィフの独身者として共感するところはありましたか?
大久保
ありました、ありました。さっきは「相手を選んじゃう」って、否定めいた表現しちゃいましたけど、その気持ちは私もわかるんですよ。いくら老後に独りになるのがイヤだからって、条件だけ擦り合わせて結婚したところで、一緒に生活していけるのか……。そう考えると「トキメキが欲しい」という中川さんの気持ちも理解できますし。
だがしかし、この年齢になって「もっとトキメキたい。キュンキュンするような恋愛がしたい。結婚するのはそれから♡」なんて図々しいことを言っていいのか。50代になると、いろんな葛藤が渦巻いてくるので。その葛藤を飛び越えて、直球で正直に描いているのが中川さんのコミックエッセイの面白いところですよね。まあ、同時にそこが「この人の婚活は上手くいかないんだろうな」って思うポイントでもあるんですけど(笑)。でも、最後のお見合いの女性は上手くいきそうでしたよね。あれ、惜しかったですね〜‼︎
中川
そうですよね、僕の勘違いじゃないですよね、あれ、惜しかったですよね⁉︎
大久保
惜しかったですよ。なのに、中川さんは仕事が忙しいのを理由にちゃんと連絡しないから‼︎ 読みながら「信じられない、そういうところ‼︎」と心の底から思いましたからね。
中川
それまでは忙しくなかったんですよ。年収200万だけど僕は楽しく生きていたんですよ。でも、「婚活の漫画を書きませんか?」とお声をかけていただいて、僕も結婚を諦めていたわけじゃないから、「これはいい機会だ!」と重い腰を上げて、本格的に婚活をスタートさせたんですけど。連載をスタートさせた瞬間、ネットで炎上しまして。「年収200万円で婚活するなんてどういうことだ」「そんな資格ねーだろ」「おまえは一人で死んでいけ」と……。
そこで、「そっか、200万円じゃダメなんだ」と初めて気づいたんですよね。そこからは、結婚するためにも収入を増やすためにも、なんでも仕事を受けるようにしたんですけど。やっと「良い人に巡り会えたかも」と思ったら、その瞬間に仕事のピークが到来して、会う時間がなくなってしまうという、本末転倒も甚だしい結果になってしまいました。
大久保
すごい空まわりですね(笑)。

![[1日5分で、明日は変わる]よみタイ公式アカウント](https://yomitai.jp/wp-content/themes/yomitai/common/images/content-social-title.png?v2)










