2025.3.30
「自己紹介が昔から苦手です……」新生活での‟あるある悩み”に佐久間宣行さんが明朗回答!【『ごきげんになる技術』試し読み】
本書は、「どんな人でも不安や悩みから解放されることは一生ない」と受け入れ、そのうえでどう生きていくかを佐久間さん自身の経験を交えて記した内容になっています。
4月といえば、卒業、入社、異動、昇進などなど環境が変わることが多いシーズン。今回は本書から抜粋して、そんな時期に多くの人が直面しそうな”あるある悩み”と、その悩みに対する佐久間さんの回答を紹介します。これを読んで、環境の変化にもできるだけブレないメンタルを手に入れてください。
(構成/「よみタイ」編集部)

Q:昔から自己紹介が苦手です。苦手意識を克服するには?
A:「私の魅力アピール」ではなく、相手への思いを伝えてみよう。
自己紹介の場で極端に緊張したり、場にハマらなかったりウケないと落ち込むのは「自分の良さを知ってもらいたい」という思いが先行していることに原因があるのかも。巷の自己啓発本には「最初の一言でキャラクターをわかってもらおう」的な文言が書いてあることがあるけれど、僕はそうは思いません。
自分を分かってもらおうとするよりも、むしろ新たにそのコミュニティに加わる思い、これまで抱いていた印象や魅力に思っていることなどを伝えてみてはどうでしょうか。
好かれるためじゃなく、相手への敬意を伝える方向に意識を転換してみると気がラクになると思いますよ。
Q:人前で話すのが苦手です。コミュ力を上げるには?
A:気の利いたトークで会話を盛り上げるのは上級者。まず「聞き上手」 になろう
活躍する芸人さんのトークをメディアで見て、その話術を理想としてしまう人もたまにいるのですが、相手はプロ。トップクラスのスキルの持ち主です。100メートルを10秒台前半で走るアスリートをいきなり目指すようなものなので、早々に諦めましょう。
できないことに対してもがくのではなく、まず「聞く技術」を磨いて、会話に参加する姿勢を示すことも手です。そうしたら人とのコミュニケーションのプレッシャーも少し減るのではないでしょうか。
聞き上手だと思われるうまいリアクションは、相手がどういう気分になりたいかを想像すると、案外ラクに出てきます。
自分のトークがウケて場が盛り上がってほしいのか、タメになったとしみじみ感じてほしいのか……。
話す側は、言われたい言葉やなりたい気分があって話し始めるもの。それが分かるようになると、的確に相槌やリアクションができるようになるかと思います。
人って、自分の話を楽しそうに聞いてくれる人の話は、逆にちゃんと聞こうと思うもの。「お返し」みたいな感覚かもしれません。だから聞き役に徹しているうちに話しやすい雰囲気が出来上がっていることも。
話す側になった時のアドバイスとしては、周りの友人や知人で一番面白いと思う人にまつわるエピソードを見つけてテッパンネタとして持っておくことをおすすめします。自分に自信がない人でも、他人のことだったら話しやすいんじゃないでしょうか。
そうやって少しずつ成功体験を積み重ねていきましょう。