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水晶玉子さん推薦の2025年パワースポット、江島神社へ行ったら心洗われる絶景が待っていた!【水晶玉子のエンパワメント予言&開運旅案内 最終回】 

政治、経済、国際、社会……さまざまな分野でパラダイムシフトに直面している昨今。世の中はどうなっていくのか? モヤモヤとした不安を抱えるなかで、私たちはどう生きたらよいのか? そんな悩みが頭をよぎります。
今回、お話を伺ったのは、驚きの的中率を誇り、さらに累計71万部超えのベストセラーシリーズ『水晶玉子のオリエンタル占星術 幸運を呼ぶ365日メッセージつき 開運暦2025』を上梓した水晶玉子さん。

「オリエンタル占星術」とは、空海が日本に伝えた宿曜経をベースに、インドの占星術などの要素を加味して、現代に合わせた内容で伝える水晶さんオリジナルの占星術です。

このオリエンタル占星術に西洋占星術、十干じっかん干支えとなど、さまざまな占術も交えて読み解いた2025年の運勢を紹介。さらに激動の変動期の心の持ちよう、運が開く過ごし方や、心を整えるおすすめの開運スポットなどを短期連載で紹介します。

連載の最終回は、水晶玉子さんが2025年の開運スポットとしておすすめしている「日本三大弁天」のひとつ、神奈川県の江の島にある「江島神社」について深掘り。お賽銭を入れて願い事を伝えるだけでなく、その歴史を知り、境内をゆっくり散策を。時間が許せば近くの観光スポットなども巡ると、その土地のよいエネルギーが感じられ、気持ちもアップ。運を開く旅になるはずです。
2025年の開運旅のプランのひとつとして、ぜひ役立ててください。

撮影/山下みどり
取材・文/広沢幸乃

記事が続きます

2025年のパワースポットへいざ。読んで出かけて、運を開こう!

前回の記事でも紹介した通り、開運の上で水晶玉子さんも大切にしているのが神社へのお参り。日々の生活を守ってくださるご自宅近くにある氏神さまへのお参りも大切にしたいですが、その上で巳年である2025年は、弁財天をお祀りしている神社や、その使いや化身と言われるヘビと縁の深い神社がおすすめ。 今回は「日本三大弁天」のひとつ、「江島神社」を訪ねました。 「江島神社」の権禰宜・堀㟢 壮さんの解説を交えながらレポートします。

552年に創建された歴史ある「江島神社」

「江島神社」がある「江の島」は、爽やかな海風が心地よく流れ込む湘南海岸に浮かぶ周囲約5kmの小島で、島内には、大人が楽しめる場所が驚くほどたくさん。
信仰上では、西暦552年に天女が舞い降りた場所として誕生したと言われ、天女が造った信仰の島として尊ばれてきました。この天女が弁財天とされています。
古来、名だたる高僧をはじめ多くの人が訪れていますが、明治時代中期までは島を結ぶ江ノ島弁天橋は存在せず、人々は船かトンボロ現象(*干潮時に、海底の浅瀬が出現して陸地と島などを繋ぐ道のようになる自然現象)によって砂州が現れた時に来島していたそう。

1206年、時の将軍・源<ruby>實朝<rt>さねとも</rt></ruby> によって創建された「辺津宮」。権現造りの社殿が目をひく
1206年、時の将軍・源實朝さねとも によって創建された「辺津宮」。権現造りの社殿が目をひく

蒸したてのおまんじゅうなどを販売する土産店が並ぶ「弁財天仲見世通り」の先にそびえ立つのが「朱の鳥居」。その先には “瑞々しい気持ちで参拝できますように”との願いを込めて命名された「瑞心門」や「福石」なども。石段を登った先に3つのお宮があり、島の玄関口に位置しているのが田寸津比賣命たぎつひめのみことを祀る「辺津宮へつみや」。その先の階段をさらに上がると市寸島比賣命いちきしまひめのみことを祀る「中津宮なかつみや」、そして多紀理比賣命たぎりひめのみことを祀る「奥津宮おくつみや」が。この三姉妹の女神を祀るお宮の総称が「江島神社」です。

「島の至るところに“三つ鱗”の紋がデザインされた銅像や旗、提灯や街灯が点在していますが、これは江島弁財天の化身である大蛇の鱗を表したもの。ヘビと非常に縁が深い現れで、ゆえに巳年である2025年は、御縁年と言って12年分のお参りのご利益があると言われています。

手足を持たない不思議なフォルムのヘビは、縄文時代にはその形や文様をあしらった土器が作られ、古事記を含む日本の神話にも多く登場します。それほど神聖かつ神秘的な生き物として崇められてきた証だと言えます。生命力の強さと脱皮を繰り返すことから“永続性”や“復活と再生”の象徴と目され、五穀豊穣や子孫繁栄を祈る対象となりました。その願いが転じて金運上昇のシンボルにもなりました。

弁財天のルーツを辿ればサラスヴァティーというインドの女神とされています。水辺や川のほとりで琵琶を弾く女神ゆえ、音楽や言葉など芸能や芸事の神様としても信仰されています」(堀嵜さん)

  • 境内のあちこちに描かれる“三つ鱗”はヘビや龍を象徴する図柄で、それらの霊力やパワーを借りるという意味も。散策しながらぜひ見つけたい。

必ず訪れたいのは、境内にある境内にある八角のお堂『奉安殿ほうあんでん』。ここには八臂弁財天はっぴべんざいてんと、裸弁財天・妙音弁財天みょうおんべんざいてんが安置されています。

「弁財天が祀られている『三大弁財天』のうち、広島の『厳島弁財天』、滋賀県の竹生島にある『大弁才天』は御本尊の御開帳期間が決まっていますが、ここ江島神社は年間を通して拝観できるのも魅力のひとつ。御縁年である2025年の巳年、さらに12日に一度訪れる“巳の日”は、弁財天の霊力がさらに高まると言われています」(堀嵜さん)

辺津宮の隣に位置する奉安殿。 拝観料:大人200円  拝観時間 : 午前8時30分~午後4時30分 最新の情報は<a href="http://enoshimajinja.or.jp/gosaijin/" rel="noopener" target="_blank">リンクから</a>確認を
辺津宮の隣に位置する奉安殿。 拝観料:大人200円  拝観時間 : 午前8時30分~午後4時30分 最新の情報はリンクから確認を
奉安殿に安置されている妙音弁財天(左)と八臂弁財天(右) 写真提供/江島神社
奉安殿に安置されている妙音弁財天(左)と八臂弁財天(右) 写真提供/江島神社
「奉安殿」には「一文字 <ruby>願立<rt>がんだて</rt></ruby>の白い<ruby>巳<rt>みい</rt></ruby>さま」も。底面に一文字だけ書き入れ、奉納する。初穂料¥500
「奉安殿」には「一文字 願立がんだての白いみいさま」も。底面に一文字だけ書き入れ、奉納する。初穂料¥500

辺津宮まででも十分楽しいけれど、その先も見どころがたくさん。
富士山や相模湾の美しい景色、花々を愛でながら、さらに「中津宮」、「奥津宮」へ。

相模湾に映える富士山
相模湾に映える富士山
江の島のところどころで可憐に咲いている「イソギク」
江の島のところどころで可憐に咲いている「イソギク」

天照大神あまてらすおおみかみ素戔嗚尊すさのおのみことの誓約によって生まれた三女神の一柱、市寸島比賣命を祀る「中津宮」は853年に創建。絶世の美女だったことから“美人祈願”としてお参りする人も多いそう。

朱色が鮮やかな現在の中津宮の社殿。1689年の当時の権現造りを再現して1996年(平成8年)に改築された
朱色が鮮やかな現在の中津宮の社殿。1689年の当時の権現造りを再現して1996年(平成8年)に改築された

中津宮のさらに先にある「奥津宮」では多紀理比賣命がお祀りされています。海や航海の安全を守る女神と言われているそう。天井画の、どこから見てもこちらを睨んでいるように見える「八方睨みの亀」も必見。

海を安らかに見守ると言われる奥津宮の社殿
海を安らかに見守ると言われる奥津宮の社殿
長寿を意味する縁起ものとして知られる亀。こちらは八方位すべてにおいて邪気を払うと言われている
長寿を意味する縁起ものとして知られる亀。こちらは八方位すべてにおいて邪気を払うと言われている

三姉妹の女神のほかに、奥津宮の隣には龍宮信仰によって建てられた「龍宮わだつみのみや」も。江島弁財天信仰の発祥の地である岩屋洞窟の真上に建立されているため、パワースポットと言われています。その他、江ノ島には「水琴窟」や独特の地層と地形が望める「山ふたつ」、「亀石」など、知る人ぞ知る名所があちこちに。

「龍宮」。江の島は龍が住んでいる場所といわれ、龍にまつわる伝説も多く残されている
「龍宮」。江の島は龍が住んでいる場所といわれ、龍にまつわる伝説も多く残されている

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新刊紹介

水晶玉子

すいしょうたまこ●西洋・東洋の枠を超えてさまざなな占術を研究する占術師・占術研究家。「ダウンタウンDX」「ゴゴスマ」ほか、TVやラジオに多数出演。9月に発売された『水晶玉子のオリエンタル占星術 幸運を呼ぶ365日メッセージつき 開運暦2025』(税込2000円/集英社インターナショナル)が大好評発売中!

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