2021/8/5
限界風俗嬢
性暴力の記憶、毒親、貧困、セックスレス――
それぞれの「限界」を抱えて、体を売る女性たち
【作家・桜木紫乃氏 推薦!】
――彼女たちには文体がある。
限界はいつだって表現地点だ。
過去の傷を薄めるため……。
「してくれる」相手が欲しい……。
そこには、お金だけではない何かを求める思いがある。
ノンフィクションライター・小野一光が聞いた、彼女たちの事情とは。
著者が20年以上にわたる風俗取材で出会った風俗嬢たちのライフヒストリーを通して、現代社会で女性たちが抱えている「生と性」の現実を浮き彫りにするノンフィクション。
【目次】
第一章 SMクラブで働く文学少女・アヤメ
第二章 歌舞伎町で働く理系女子大生・リカ
第三章 アヤメ その後
第四章 リカ その後
第五章 セックスレスの人妻・ハルカ
第六章 処女風俗嬢・カオルの冒険
第七章 育児と介護と風俗と――妊婦風俗嬢・アヤカ
第八章 90年代の女子大生風俗嬢・ミホの現在
第九章 生きるための居場所――SM嬢・アザミ
あとがき